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Lord of Magic Championships 2004


ラウンド 9: 射場本正巳 vs 大礒正嗣

Written by 宮本聡志

「昨日も宮本くんに記事書かれてこの席に座って負けたんだよね」

と、非常に厳しいお言葉なわけで。

テンポ重視の白黒をドラフトした大礒と重量級赤黒をドラフトした射場本。Limited の最終戦を有終の美で飾るのはどっちだ?

Game 1

ダイスロールで勝った射場本が先攻を取り、《残酷な詐欺師/Cruel Deceiver》を早々に戦線に送りこむ。射場本のデッキには序盤を構成するクリーチャーがさほど多くはないのでこれで一安心と言うべきか。

しかし大礒は《狐の易者/Kitsune Diviner》からスタートし《古の法の神/Kami of Ancient Law》《狐の刃遣い/Kitsune Blademaster》《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》とテンポ良くアタッカーを召還していく。

「はえー」大礒正嗣

とため息ともとれる呟きをこぼす射場本。

しかし大礒は 5 枚目の土地を引けずに失速してしまう。その隙に射場本が《霜投げ/Frostwielder》《小走りの死神/Scuttling Death》と続け、《狐の易者》《蛾乗りの侍》《狐の刃遣い》と厄介なクリーチャーを次々と排除し《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》から《伍堂の大槌、天鎖/Tenza, Godo's Maul》をサーチし一気に場を制圧していく。

ここに至ってようやく 5 枚目の土地を引き当てた大礒は《汚れ/Befoul》を《伍堂》に打ち、《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》《狐の刃遣い》とふたたび戦線を構築し攻撃を再開。射場本は《夜陰の本殿/Honden of Night's Reach》を置いてアドバンテージを稼ぎに行くのだが、土地が引けなくて溜め込んだ大礒の手札からはこのマッチアップでは役に立たない不要カードを捨てられ思ったほどの効果を見込めない。

大礒はさらに《虚飾の道の神》を追加し一気に勝負を決めに行くのだが、その隙を突いて射場本は《ずべら》を筆頭に貧弱なスピリット軍団にバンザイアタックを敢行。そして射場本は手札から《貪る憤怒/Devouring Rage》を見せる。それを見た大礒は瞬間険しい顔をして投了を宣言した。

射場本 Win

射場本 1 - 0 大礒

「有田戦も一本目を取ったんだよ」

と真顔でこちらを見る射場本……そ、そんな目で見ないでよぅ。

Game 2

軽快にキープを宣言する大礒に対し身悶えて悩む射場本。昨日の有田戦と同じく手札の色と土地が会わない模様。ひとしきり悶えた後に覚悟を決めてキープを宣言。

大礒は《古の法の神》からスタート。射場本も足りなかった《沼/Swamp》を引き当てて《残酷な詐欺師》で迎撃体制を迎えるが、そこは《手の檻/Cage of Hands》を貼り付けて道をこじ開ける。

射場本は貧弱な《灰色肌のずべら/Ashen-Skin Zubera》への救援物資として《伍堂の大槌、天鎖》を戦線へと送り込む。『装備品』のなんと心強い事か。さらに続けて《小走りの死神》を戦線に追加し、迎撃する側から攻撃する側へと転進。《死神》が《天鎖》を装備し、さらに未だ囚われている《残酷な詐欺師》《灰色肌のずべら》を餌に《貪る憤怒》で一気に大礒を殺しにかかったのだが、大礒の《霊魂の奪取/Rend Spirit》が光る。

ならばと続けて召還された《山賊の頭、伍堂》に対しては《汚れ》と、大礒も華麗に射場本の攻勢をいなす。そして射場本の攻勢が緩んだところに《虚飾の道の神》を召還。ここから大礒は怒涛の進軍を開始する。毎ターン続けて召還されるスピリットに援護された《虚飾の道の神》が殴る、殴る、殴る。

プロテクションを持ったクリーチャーを阻止することは容易ではないのだ。

大礒 Win

射場本 1 - 1 大礒

Game 3

やっぱり出てくる大礒の《古の法の神》。しかしながら今回は後続が続かず。対する射場本は《灰色肌のずべら》《悪逆な大峨/Villainous Ogre》で戦線を確保し《困窮/Distress》で大礒の手札を攻める。

大礒の手札には

「きついなー」

と射場本が悲鳴をあげる。少し考えた後に《食い込む疫病》を選択。そうですよね。と確認するようにつぶやいた大礒は次のターンに《狐の刃遣い》続けて《狐の易者》と見えてはいないカードをプレイする。射場本正巳

「せこいなー」

まったくである。

射場本は《小走りの死神》を戦線に追加し、《夜陰の本殿》を出してゲームの主導権を握ろうとする。ここで大礒が動いた。

《狐の易者》《不退転の意志/Indomitable Will》をつけたいと宣言。射場本は少し思案して《小走りの死神》との 1:2 交換を。そして大礒は手札に眠っていた《汚れ》を射場本の 1 枚しかない《山/Mountain》にうちこむ。そしてこれが絶妙にハマる。大礒の場には《狐の刃遣い》しかいないわけだが、射場本の場にも《灰色肌のずべら》が 2 体しかいないのだ。

コツコツと、コツコツと。大礒は《狐の刃遣い》で攻め立てる。しかし射場本は冷静に次の土地を待つ。大礒も苦しいのだ。決定的になれるクリーチャーを引けないでいる。そして暫くの間、《狐》と《ずべら》のすれ違いが続く。それは互いにライフが一桁になるまで。

この膠着を打破したのは射場本だった。赤マナを確保すると《氷河の光線/Glacial Ray》で大礒の唯一のクリーチャーであった《狐の刃遣い》を除去、続くターンに《山賊の頭、伍堂》を召還し《伍堂の大槌、天鎖》を場へと導いたのだった。

大礒は投了を宣言し、静かにカードを片付けた。

射場本 Win

射場本 2 - 1 大礒

「宮本君は関係なかったね。」

と嬉しそうに微笑んだ射場本。はい。ほんと。よかったです。

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