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Lord of Magic Championships 2004


ラウンド 5: 射場本正巳 vs 有田隆一

Written by 宮本聡志

曰く、このドラフトテーブル最強デッキと最弱デッキの対決らしい。

とは言うものの、もちろんこのドラフトでも S.A.I とナカシューの 4 人の勝ち組がいるわけで、その中での最強と最弱という意味だと思われる。

なお、有田と射場本はスタンダードは 75 枚まったく一緒。その辺りを聞いてみると

「最近、シャバと一緒に出てるトーナメントは 75 枚全部一緒やで」

「違うデッキを使ってボロ負けしたからでしょ?」

という野次が飛んだりするのはご愛嬌。

有田(青白)本人曰く「《メロク》パワーでしか勝てないよ」デッキ

射場本(赤黒)《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》を筆頭にした除去除去デッキ。

さてさて、一体どうなることやら。

Game 1

有田が《狐の易者/Kitsune Diviner》を出せば、射場本は有田のデッキでは止めることのできない《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》で殺しにかかる。さらに《悪逆な大峨/Villainous Ogre》《血塗られた悪姥/Wicked Akuba》と続けていくのだが、一拍おいて出てきてしまった有田の《狐の刃遣い/Kitsune Blademaster》がガッチリと地上を固めてしまう。あの狐を突破するのはなかなかに難しい。有田隆一

「《メロク》でしか勝てない」

先ほどから呪文のように唱えていた有田だが、きちんと 5 ターン目に《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を召還するあたり流石というかなんというか。

実際問題、早々に《メロク》を除去してしまわないと一枚で完封されてしまう射場本、少考の後《氷河の光線/Glacial Ray》《狐の刃遣い》を除去。道をあけて殴りにいくのを選択。さらに追加で《粗暴な詐欺師/Brutal Deceiver》を戦線に加える。

良いタイミングで引いてきた《肉体の奪取/Rend Flesh》を《メロク》に打ち込んで早々に除去してしまおうとするも、《消耗の渦/Consuming Vortex》《蝋燭の輝き/Candles' Glow》を連携され、《メロク》には逃げられ、本体へのダメージは軽減される、と見事にテンポを崩されてしまう。だからと言って立ち止まるわけにもいかない。目を瞑って自軍のクリーチャーを戦闘エリアへと進軍させる。

再度、《メロク》が降臨するわけだがそれがどうした? と、全軍での突撃を続ける。まぁ、これが罠なわけなのだが。ライフにさほどの余裕がないために《メロク》でブロックせざるをえない状況。そう、射場本の手には《すさまじい痛み/Crushing Pain》があったのだ。《蝋燭の輝き/Canes' Glow》での軽減なんて無駄だよ。今度こそ《メロク》を除去。

最後っ屁に、トークンを 2 体出して果敢に攻め立てるも、射場本はまったく気にせずに攻め立てる。

トリックとして有田の手には未だ《蝋燭の輝き》を残っているのだが、射場本が唱えたスペルは《貪る強欲/Devouring Greed》だった……。

射場本 Win

射場本 1 - 0 有田

「勝てないよ、この対決。ムリだって。あー、《メロク》だしても負けるよ」

と有田がキツイというのを全身で表現して愚痴る。

《魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayal》《山伏の嵐/Yamabushi's Storm》をサイドボード

Game 2

初手を覗いた有田、「天和ですよ」と嬉しげにキープを宣言。対して、射場本はちょっと不満気だがキープを宣言。

また、有田の《狐の易者》からスタート。対して射場本は《燃えさし拳のずべら/Ember-Fist Zubera》からスタート。射場本正巳

《沼/Swamp》を引けずに苦しむ射場本とは対照的に有田はテンポ良く《兜蛾/Kabuto Moth》《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》と続ける。なんとか《沼》を引いてきて《悪逆な大峨》出せば、なんとも 2 枚目となる《兜蛾》様がご降臨される。

射場本の手札には《忌まわしい笑い》があるものの、Black ManaBlack Mana が払えない。そんな射場本を尻目に有田は《空民の雨刻み/Soratami Rainshaper》を追加して完全に場を制圧してしまう。

そこでようやく待望の《沼》を引き当てて《忌まわしい笑い》で場を一掃しようと試みるも、《蛾乗りの侍》《兜蛾》で助けられ、その《兜蛾》《不退転の意志/Indomitable Will》で助けられてしまう。対して、射場本の場は綺麗になってしまう。

有田は《狐の癒し手/Kitsune Healer》を攻撃クリーチャーとして追加し、一気にたたみかける。

《引き込み/Pull Under》でなんとか《兜蛾》を除去するも、《蛾乗りの侍》を止めるすべを持たない射場本は、そのまま飛行でトドメを刺されてしまった。

「有田さんのデッキつえー」

有田 Win

射場本 1 - 1 有田

「オレのサイドインこれやで」

と有田がみせてくれたのは、2 枚の《献身的な家来/Devoted Retainer》

「これ入れないと勝てないやろ」と有田も笑いながら。

Game 3

嬉しそうに有田は《献身的な家来》を召還するところから 3 本目は開始される。

「これが、オレのサイドカードやで」

と少々嬉しそうに話す有田。

しかし、実際に《悪逆な大峨》と相打ちにしているわけで、なかなか馬鹿にできない。武士道ついてたらそれだけで強いわけだ。

射場本は《血塗られた悪姥》《燃えさし拳のずべら》《小走りの死神/Scuttling Death》と次々とクリーチャーを戦線に追加していくのだが、有田の《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》がそのすべてを止めてしまう。さらには《狐の癒し手》《兜蛾》とさらにガッチリとした場を作っていく。

射場本には渋い顔をしながら、《粗暴な詐欺師》《灰色肌のずべら/Ashen-Skin Zubera》とスピリットを追加していく。《貪る強欲》はプロパガンダなんて関係ないのだから。

しかし、有田が引くのが早かった。そう、《曇り鏡のメロク》である。ここで急に厳しくなってしまった射場本《龍の牙、辰正/Tatsumasa, the Dragon's Fang》を出してけん制するも、プロパガンダ環境下ではそれほどの抑止にはなりえないのである。マナがないのであるのだからそれは仕方ない事なのだが……。

ここで《メロク》の下から 2 体のトークンが出てくる。

Meloku the Clouded Mirror

少考の後、手札で眠っていた《真実を捻じ曲げるもの、逝斬/Seizan, Perverter of Truth》をプレイする。これを出してドローを加速すれば、あるいは。そう、引くべきカードは《貪る強欲》

さらに 1 体のトークンが《メロク》の元より生まれでることになる。飛行を止める術を持たない射場本は全て体で受け止めるのみである。

そして、射場本のターン、追加のドローで引いてきた《山伏の嵐》で一度トークンを一掃するも、大本の《メロク》自身を除去しなければ意味はない。もしくは、これが《魂の裏切りの夜》だったならば。

わずかな希望を持ってキャストした、《肉体の奪取》《密の反抗/Hisoka's Defiance》でカウンターされてしまう。こちらもドローするが相手もドローさせてしまう。これは仕方がない。

そして、3 体トークンを生み出す《メロク》。

《亡霊の牢獄》なかったら死んでるよ」

「……死んでるね」

淡々と語る射場本。

まだ、死んではいない。まだ、もう 1 ターン残されている。

しかし、有田の手にはもう一枚の《思考縛り/Thoughtbind》が残されており、次のいかなる術も有田の喉を掻っ切る術にはならないのであった。

有田 Win

射場本 1 - 2 有田

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